"chickens and eggs"

spinning an endless circle series
スライド プロジェクション, time endless 2006
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このシリーズ作品は、「永遠 (endledss)」の本質的性質に焦点をおいて制作しました。


急速な技術発展により、日々の生活において、テクノロジーは必要不可欠な存在になりました。このような状況の中で、「永遠」の本質的な意味変化が生じています。


特にコンピューターの発展により、デジタル化した情報が保存できるようになりました。デジタル フォーマットでの保存は、「永遠」の性格に大きな影響を与えています。現実的、哲学的に「永遠」な物の存在は否定的ですが、デジタル化された情報は、品質を失う事なく継続して所有できると考えてしまいます。


テクノロギーの発展以前、デジタルに呼応する言葉で表せば「アナログ」になるでしょうか、アナログの時代は「輪廻転生」のような、特殊な思考にのみ用いられた言葉だと考える事が出来ます。

テクノロジーの発展は、様々な分野において多くの可能性を期待できるようになります。これらの発展を活かし、映像やビデオ インスタレーションのような多くの芸術作品が増えていきました。多くの芸術家は、物や人々など予期しない様々な表面に、イメージや映像を映写し実験しました。


映写機を使った表現法は、異なった、より複雑な意味と、高い視覚的効果の構造を生み出しました。映写機には、静止画を投影する「スライド プロジェクター(アナログ)」、動画を映し出す「ビデオ プロジェクター(デジタル)」があります。両映写機とも、リピート機能を使用して連続して限りなく「永遠」に再生する事が可能です。現実的に「永遠」に再生する事は不可能です。これは、デジタル化した情報が「永遠」に保存できるとゆう錯覚と感覚に酷似しています。

シリーズ作品「spinning an endless circle」では、スライド映写機を使用して、「永遠」に繰り替えされるを製作します。スライド・トレーは円形で、「永遠」に途切れる事なく、スライドを投影する事を前提に使用します。実験的サンプリング・プロセスで創られたスライドの主題は「永遠」です。スライド映写機の音は効果音として使用します。


この作品を通し「永遠」という言葉の本質的について考える機会になりって頂けたらと思います。