"stitching"

ビデオ インスタレーション. time: endless
ミックスメディア: 映像、テキスタイル、音 2004
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異なった構造の相互作用によって生じる偶発的な性質に焦点をおいています。


この作品では、「手」と「機械」の異なったテキスタイルの制作過程から生じる相互作用を主題にしています。これを表すため、映像、音を使用し異なった制作過程から生じる相互作用を発展させました。


テキスタイルの制作過程をテーマに、単純な「縫い目模様」から短編のアニメーションを制作します。「手」と「機械」の実際の作業は、視覚的に表す事ができないため音と映像で表現しています。

この作品で、スクリーンが重要な役割を果たします。そこで、様々なメディアの操作を、実験的なサンプリング・プロセスにより慎重に研究します。このプロジェクトは「縫い目模様」で制作した映像を、スクリーンに投影します。


スクリーンには蓄光するピグメントがスクリーンプリント (シルクスクリーン)されています。投影された「縫い目模様」を、スクリーン表面に光を貯め、暗い部分では「縫い目」模様は発光します。また、スクリーンの異なった部分に「縫い目模様」の映像が移動するのに従って、一定時間しか輝けないスクリーンの表面にできた「縫い目模様」は徐々に色あせます。


この相互作用により、光と模様は様々に変化し、次々と新しいイメージを作り出します。作品の構成している要素は、離れ、再び結合を繰り返し、偶発的な性質の空間を創り出します。


この作品は見る人にテキスタイル制作過程を認識して頂けるかの挑戦的な作品です。その中でテキスタイル道具の音は、この相互作用の中で重要な要素として使用されます。

 

受賞

"The Christine Risley Prize"
2006
イギリス